ウチダハウス社員インタビュー
子供のころから板橋のベッドタウン、常盤台に住んでいました。この街は、「板橋の田園調布」と呼ばれていて、整備が行き届いた洒落た街並みなのですが、子供の頃から住んでいればそういった事にも気づく余地はありません。特別な都市計画に基づいて築かれた街ということを知ったのは、大学生の時でした。地域環境について学ぶゼミで、郊外都市の成り立ちを調査しました。そこで調べたのが生まれ育った常盤台でした。調べていくと、とても面白い街だということが分かってきました。
1930年ごろ、この地域を通っていた東武鉄道が、高台の土地を宅地として開発するときに基にしたのが、欧米の都市計画でした。それに準じて造られた常盤台は、他の街ではあまり見られない特徴のある街路が散見されます。
たとえば、「クルドサック」と呼ばれる小さなロータリーが五か所点在しています。cul-de-sacとはフランス語で、袋小路という意味です。このロータリーは小さいながらも、車が一台ぐるっと回れるほどの道幅があります。ロータリーの真ん中、島の部分は植え込みになっていて、地域の人たちが手入れをしています。そのおかげでユニークで美しい景観を保っています。
進入路と退出路の対角にあるロータリーの奥には、フットパスと呼ばれる、人が通り抜けられる小路が、別区画へと繋がっています。初めて訪れた人はうっかり素通りしてしまうような路地ですが、地元の人にとっては地域交流や防災のための大事な通路です。他にも、街の中心部をほぼ環状に通っている遊歩道=プロムナードなど、欧米の都市に習った街づくりがなされています。調べるにつれ、自分は面白い街に住んでいたのだなと改めて認識しました。それまで素通りしていたような光景も違うものに見えてくるのが新鮮でした。どんな街にも住んでみればわかる豊かさ、面白さがある、そう思うと、ウチダハウスがあるこの練馬の街にも、また興味が湧いてくるのではないでしょうか。
我が意を得た思いがした「社員心得」
小学校一年生から、父に倣って近所の剣道の道場に通っています。ひとつのことに取り組んで20年以上になります。今は四段ですが、剣道は生涯スポーツです。上を見ればきりがありません。年齢を重ねて鍛錬するほど腕が上がっていきます。たとえこちらに体力があっても、段を重ねた高齢の先達に挑んで一本も入れられないほどなのです。そういう意味では、私はまだまだスタートラインなのです。

それでも四段以上の段位になれば、子供たちを指導する立場になります。毎年夏休みには子供たちと一緒に、自然の豊かな郊外に合宿に行きます。修学旅行や林間学校とは違って、学年の違う年代と一緒に寝食を共にするのは、お互いに学ぶことがあり、とても有意義だと思っています。
子供たちに教えるようになって、「規範にならなくてはいけない」「子供たちに見られて恥ずかしい行動はとれない」そんな気持ちが芽生えました。ウチダハウスに入社して、「大切な人に見られても恥ずかしくない行動をとる」の社員心得を知って、我が意を得た気持ちがしたことを覚えています。
現在、私が従事しているのは、工事部のハウスクリーニングの仕事です。たとえば戸建ての物件を数日かけて一人で清掃する事案があって、入居日が決まっていない場合は、ふと、後回しにできないかな、などという気持ちが頭をもたげることもあります。しかし私は、クリーニングの仕事をする四人の社員のスケジュールを取りまとめて管理する役も担っています。こういう役目を任されている者が、面倒な事案を後回しにするようなことは、できるはずもありません。
そしてそれ以上に、普段は道場で子供たちに手本を示さなくてはいけない身なのです。例え胴着を着ていなくても、規範となる心構えは持ち続けていたいものです。
先達が後進にとって精神的な規範となることは大切なことだと思います。そして仕事についてはそれに加えて、形になって残せるものは何かないかと考えていました。
私たち工事部の仕事は、工事にせよ、清掃にせよ、技術や技法に裏打ちされています。そういう技術は、これまで人から人へ、口伝で伝授されていくことが殆どでした。職人的な技術を限られた社員のみが身に着けていることも多いようです。
過去には、ある特別な技術を身に着けている社員が、何かの都合でお休みしている時に、その技術を要する作業が停滞してしまうということも、たびたびありました。そういったことを踏まえて、特別な技術・技法についてのマニュアルを作って残すことも良いのではと思い立ちました。まずは「鍵の交換」について、スマホでも参照できるマニュアルを作成しました。これを見ながら作業をすれば、誰でも鍵の交換ができるようになることが理想です。作ったマニュアルはバージョンアップを重ねて、社内共有し、ずっと残せるものにしていきたいと思います。これを手はじめに、工事や修繕、清掃などに関するいろいろな技術や技法を残せるようにしていきたいと思っています。
剣道の世界に分かりやすい「マニュアル」のようなものがないように、マニュアルが全てではありません。ましてや、マニュアルを作っただけで安心してしまうようではお話になりません。これからは、マニュアルを活用しつつも、先達が規範を示すことが大切なのだと、感じています。
工事部 佐藤
工事部で清掃業務とチーム管理を担う実直な社員。
剣道四段の彼は、道場で子どもたちの指導も行っている。
- 一般建築物石綿含有建材調査者 一般建築物石綿含有建材調査者は、建築物の解体や改修工事の際に、建材に含まれる石綿(アスベスト)の有無を調査する資格です。2023年10月1日より、解体や改修などの工事を行う事業者による事前調査が義務付けられました。
- 石綿作業主任者 石綿作業主任者とは、「重量の0.1%以上」の石綿が使用された全てのものの製造や輸入、譲渡や使用が禁止された2006年に新設された、国家資格です。 石綿が使用されている現場で解体やリフォーム工事を行う場合、事業者は必ず、石綿作業主任者を選任する必要があります。(出典:日本建設情報センター)





