ウチダハウス社員インタビュー
かつては音楽活動をしていました。
中学の終わり頃、同級生だった吉川(現ウチダハウス工事部社員)からバンドを結成するからと誘われたことがきっかけです。何の楽器にするかという話になって、私はベースを選びました。実はその時、吉川もベース希望だったのですが、私に譲ってくれたのです。彼はドラムを担当することになりました。
それまで楽器の演奏などしたことがなかったのですが、はじめると面白さに夢中になりました。吉川と私とあと二人の4ピースバンドでしたが、受験期を迎え、二人のメンバーが抜けて、バンドは自然消滅しました。それでも音楽を続けることにした吉川と私は、お互い別のバンドで活動することになりました。吉川は上京して新しいバンドを立ち上げ、私は故郷の名古屋でベースが足りないバンドに加わりました。
新しいバンドでライブを中心に本格的な活動をスタートさせたのです。
活動が軌道に乗っていた頃、マサチューセッツ州ボストンのWellesley Collegeから、突然のオファーがありました。その大学のJapan Clubが毎年開催している日本文化を紹介するフェスティバルへの招待です。このイベントでは、毎年ひと組、日本のバンドを紹介していて、私たちがその年に招待されたバンドだったのです。それまで派手なプロモーションなどはしておらず、知名度もなかったのですが、配信していた楽曲を聞いて打診してくれたのです。
そうして乗り込んだ現地でのライブは評判で、持参したCDもすぐ売り切れてしまったことを思い出します。日本フェスティバルといっても、観客に日本人は多くありません。違う文化の人たちに自分たちの音楽が届いたことに、手ごたえを感じました。
良いパフォーマンスができた時には、会場のCDやグッズなどの売り上げも良かったものです。そんなライブを通じたコミュニケーションに充実感を覚えていました。広く届けるよりも“好きな人”に“より深く”届けたい、そう確信するようになりました。演奏以外の交流や宣伝があまり本意に思えなかった自分にとっては、生のステージで観客と通じ合うことの潔さが、バンド活動の醍醐味だと今でも思っています。
しかし、そんなふうにライブ活動が波に乗っていたころ、一身上の都合で、やむなく安定した仕事に就かざるを得なくなりました。
バンドから別れたあとも交流のあった吉川にそのことを話したら、ウチダハウスを紹介されました。吉川は、数年前に音楽の道を離れて、ウチダハウスに入社していました。職人的な手仕事に惹かれる気持ちもありましたが、良く知っている吉川が長く働いている会社であることが志望の大きな要因だったかもしれません。そうして今は工事部で、リフォームや様々な工事を行う仕事に就いています。現場監督の吉川がプランを立て、自分たちが実作業を行うような流れもよくあります。
昔から本をよく読んでいました。読み始めたころはミステリや文学小説が主でしたが、教養をつければ人生が楽しくなる、そんな思いに駆られて、哲学書に手を伸ばしました。面白さを感じて、古典的なものも読むようになりました。人生で遭遇するいろいろな出来事も、哲学を通じて見れば、離れた視点のひとつの概念として受け止めることができるように感じます。そうして得たものは、音楽活動の時も工事部で働いている今も、自分の考えや行動の規範になっていると思います。王道ですが、フランスの有名な哲学者、ルネ・デカルトの『方法序論』は何度も読み返しています。自分が今働くこの場所でも、その場をよくしたい、もっと大きくしたい、そんな考えを常に持っています。職人として技術が身についてゆくと、受けた教えを後進に良い形で伝えたいという気持ちが芽生えます。
新しい職人を育てるためには、技術を教える学校のようなスタイルは効率が良くて融通も利きます。一方で、「師匠と弟子」のような徒弟の関係は効率は良くなく、かつてはハラスメントの温床などと言われたりして、ネガティブに見られがちです。
しかしながら、そういった昔ながらの徒弟が息づく現場では、手取り足取り、技術だけではなくさまざまな経験を積むことができると思います。
とはいえ、人を育てる環境としてはもっと整備が必要です。もちろん学校にも良い面があると思います。それぞれの良い面をくみ取りつつ、現代に即した形で、近い将来、現場で作業しながら新人を育てられる場としての整備ができたらと考えています。
かつて工事などの現場は「3K(きつい・汚い・危険)」と言われてきました。今では業界的にも改善されていますし、ウチダハウスでは心配なく働けていますが、賃金形態に関してはまだ古い形式が流布している部分があります。
個人のスキルや会社のスキルが賃金に反映できるような仕組みを作れれば、よりよい人材がこの業界に目をむけてくれるようになるのではないか、今はそんなことを考えています。
工事部 課長代理 山口
かつての音楽活動で培った感性を活かし、
今は職人として現場で活躍する山口。
より良い働き方や人の育て方にも前向きに取り組んでいる。
- ガス消費機器設置工事監督者 ガス消費機器設置工事監督者は、特定ガス消費機器に認定された機器の設置や変更を行う際に、工事内容を指示し、作業を監督、技術上の基準に適合していることを確認する義務を負う国家資格です。
- 一般建築物石綿含有建材調査者 一般建築物石綿含有建材調査者は、建築物の解体や改修工事の際に、建材に含まれる石綿(アスベスト)の有無を調査する資格です。2023年10月1日より、解体や改修などの工事を行う事業者による事前調査が義務付けられました。
- 石綿作業主任者 石綿作業主任者とは、「重量の0.1%以上」の石綿が使用された全てのものの製造や輸入、譲渡や使用が禁止された2006年に新設された、国家資格です。 石綿が使用されている現場で解体やリフォーム工事を行う場合、事業者は必ず、石綿作業主任者を選任する必要があります。(出典:日本建設情報センター)
- 第2種電気工事士 電気工事士は、電気工事の作業に従事するために電気工作物の工事に関する専門的な知識と技能を有する者に与えられる国家資格であり、またその免状を都道府県知事により交付されている者である。第二種電気工事士は一般用電気工作物(一般家屋、小規模商店、600V以下で受電する電気設備等)の工事に従事することが可能。(出典:wikipedia)




