Interview

ウチダハウス社員インタビュー

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2022年入社 管理部 管理第3課 高橋

50歳過ぎての転職

ウチダハウスに中途入社したのは、今からおよそ二年前、54歳の時です。

昨今は希望退職制度も整い、早期退社も珍しくない時代ですから、大げさではなく、すでにリタイアしていてもおかしくない年齢といえるでしょう。年齢的にあと10年働けるかどうかもわからない者が新しい職を探すのは、決して簡単なことではありませんでした。

もう40年近く前のことになりますが、新卒で中規模の広告代理店に入社しました。学生時代は商学部で、在学中に簿記二級まで取得していたため、経理部に配属されました。その代理店はゴルフ関連の宣伝に強く、入社当時はバブル期の終わりごろでしたが、まだ景気も良く、ゴルフブームも続いていました。会社の売り上げも非常に好調でしたが、間もなく景気は後退し、業績も下降線をたどります。

会社を存続させるための「口減らし」のような形で、自ら依願退職することにしました。

その後、日本橋横山町にある繊維問屋に経理として入社しましたが、50歳を過ぎた頃、突然営業に配置換えとなりました。それまで外部の人と接する仕事はほとんど経験がなかったため、かなり戸惑いました。

衣類などを扱う小売店に飛び込みで新規開拓営業を続けるうち、どういうわけか気分が高まり、アドレナリンも出てきて、だんだん楽しくなってきました。そして、なんと営業成績が社内で一番になったのです。

そんなある日、社長室に呼ばれました。お褒めの言葉でもいただけるのかと思いきや、告げられたのは退職勧告でした。大変な部門に異動させ、私が音を上げるのを期待したのでは?と勘ぐりましたが、勧告には抗えず、退職しました。

唯一良かったのは、ずっと経理を続けてきた自分にとって、営業のように誰かとコミュニケーションをとる仕事の楽しさを知ることができたことです。

50歳を過ぎて、まさに路頭に迷いました。養わなければならない家族もいます。

いまどきの求職はネットでのエントリーが主流で、手間が少ない分、次々と応募できます。しかし、この年齢では、どれだけエントリーしても、ほとんどが書類選考の段階で落とされてしまいます。

夏の初めごろから転職活動を始めましたが、面接まで進めたのは10社ほどでした。暑さの厳しい中、面接を取り付けた会社を訪ねる日々が続きましたが、なかなか良い返事はもらえませんでした。そんな中、エージェントを通じてウチダハウスを紹介されました。その時には、面接してもらえるだけでもありがたいと感じていました。

ウチダハウスへの入社が決まったのは、秋が深まり、冬が間近に迫った11月のことでした。

経理から管理へ

これまでと同じく経理として採用されましたが、経理の仕事も業種が違えば大きく異なります。広告代理店では、仕入れと売上が直結しているのが特徴でしたし、繊維業界では棚卸の扱いが難しかった。

一方、不動産業の経理で厄介なのは「預かり」という項目です。物件ごとに担当者が異なり、預かっているお金の入金タイミングもバラバラで、臨機応変な対応が求められます。

複雑な勘定科目に慣れるかどうかという頃、社長から「高橋さんは経理じゃないほうがいいんじゃないか」と言われ、管理部への異動を打診されました。

人と接する仕事の楽しさは理解していましたが、「管理部」がどんな仕事をしているのか、正直よく分かっていませんでした。

いろいろなトラブルを解決する部署だと聞いていましたが、自分にそんなことができるのかと、気が重くなったのを覚えています。

管理部三課に配属されました。管理部といえば、数百件の管理物件を受け持つのが通常ですが、私には担当物件がありません。

私の役目は、管理部に寄せられるさまざまな不具合やお困りごとの初期対応として、現場に出向くことが主な仕事となりました。トイレや下水のつまりといった軽微な不具合は、自分のスキルで解決できることもあります。一方で、ガスの不具合、エアコンがつかない、風呂の水漏れ、スズメバチや鳩の巣など、自分では対応できないものは工事部や外部業者に手配します。

そうした対応を繰り返すうちに、またアドレナリンが出てきて、気分も高まっていきます。問屋業界で飛び込み営業をしていたころを思い出します。

今は、遊軍的な立場で初動対応専門として、ウチダハウスの作業ジャンパー、通称「ウチジャン」を着て、相談を受けた物件を回る毎日です。

私が現場を飛び回ることで、管理部の皆さんの支えになりたい——

そんな思いで取り組んでいます。

絵と仕事、思わぬ展開へ

私は、趣味の一環としてアクリル画などを描いています。年に二度、仲間と画廊を借りてグループ展を開催しています。展覧会には、会社の方々や社長も足を運んでくださいました。そして、社内の中二階に何も飾っていない壁があるからと、絵を飾ることを進言いただきました。現在は定期的に絵を入れ替えながら展示させていただいています。

私の絵を見た社長から、「業務としてフローリングの補修技術を身につけたらどうか」とのご提案もいただきました。そうすれば、定年後もウチダハウスや他の管理会社から職人として仕事を請け負える可能性があるというのです。

傷ついたフローリングを目立たないように補修するのは、一見簡単そうに見えますが、非常に奥深い作業です。色を合わせたり、木目を描いたりする技術は、絵を描いている自分にとっても親和性が高いと感じています。

まだ勉強中ではありますが、将来を見据えて新しいことに挑戦できる環境にいられるのは、本当に恵まれていることだと思っています。

年齢に関わらず、その人の資質を真摯に見極めていただき、将来につながるさまざまな導きをいただけていることを、心からうれしく思っています。

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管理部 管理第3課 高橋

経理職として長年のキャリアを積み、広告代理店・繊維問屋と異なる業種で実務経験を重ねてきた高橋。
50代半ばでウチダハウスに中途入社し、年齢にとらわれることなく新しい環境や業務に果敢に挑戦している。

保有資格:簿記2級