ウチダハウス社員インタビュー
最近では紙の新聞を購読している人が減っているので、学生さんなどはあまり見たことが無い方もいるかもしれませんが、新聞に挟まっている広告の中に、不動産会社の図面が入っていることがよくありました。それを眺めていろいろ想像するのが好きな子どもでした。その頃、『大改造!!劇的ビフォーアフター』が放送されていて、毎週録画してもらいテレビにかじりついて見たものです。
高校生までの学生時代、頑張ったことと言えば勉強くらいでした。大学ではテニスサークルに入り、夏は丸焦げになりながらテニスをしたり、サークルの仲間と色々な場所へ旅行に行くのが楽しかったです。また、当時メンバーが四人になっていたNEWSにハマり、そのあとSixTONESにも夢中になって、ライブに通いました。学生生活が楽しければ楽しいほど、社会人になる実感がわかなくて、正直「働きたくない」と思っていました。いくらでも好きに使えた時間が、自分のものではなくなっていくことがすごくイヤだったんです。周りの学生たちが、大手銀行やメーカー、ライフライン系の会社に就職を決めていくのを横目で見ながらも、大企業の歯車の一つになるのは、考えられませんでした。
程なく、子どもの頃に好きだった不動産業界を意識するようになりました。旅行が好きだったのでホテル業界にも興味がありましたが、最終的に二つの不動産会社に志望を絞りました。ウチダハウスともう一社です。どちらも売上高よりお客様を重視する会社だったのですが、規模としては、ウチダハウスは社員五十人以下の小企業。もう一社は全国に支店を持つ、大手と言っていい不動産会社でした。ウチダハウスには、社員心得があって心惹かれましたが、読むほど理想論に感じてしまい、信じがたい気持ちもありました。そんな思いを抱えたまま、ウチダハウスの採用選考がスタートしました。そこで二次面接として行われたのが、「座談会」だったのです。
その座談会は、ウチダハウスに在籍している全社員のリストから、就活生が話を聞きたいと思う現役の社員四名を指名して、社員四名×学生一名の形で行われるものです。社長はあえて同席せずのその席では、“何を聞いても良い”という形式でした。中小のウチダハウスと大手のもう一社の間で悩んでいた私は、座談会で、目の前の社員の人たちに思い切って、「皆さんだったら、就職するなら、大手の企業と中小の企業、どっちがいいですか?」そんな質問をしたのです。すると、今でもお世話になっているある先輩社員が、「大手がいいと思います」はっきりと、そう言ったんです。同席した周りの社員は、本当にびっくりしたそうです。ですが私は、本音を聞けて、ほっとしたのを覚えています。
もしここで仮に社員の誰か、もしくは全員が、「ウチダハウスの方がいいです」と言ったら、もしかしたら私は大手の不動産会社に舵を切っていたかもしれません。ここで正直な意見を聞けて、ウチダハウスの社員の社員心得に対する向き合い方が垣間見えた気がしました。


- インタビュー風景
現在は入社5年目。ピタットハウス練馬駅前店スタッフとして営業と、採用に関する仕事をしています。
営業と採用担当を両方担うことは大変なこともありますが、とてもやりがいがあります。採用担当として、就活生の皆さんに仕事の意義などをお話するとき、改めて自分を見つめ直していることを感じます。採用の過程で複数回行われる面接では、社長以下、社員全員が携わる形になっています。つまり、社員にとっても、この面接がウチダハウスで働く意義をあらためて考える良い機会になっているのです。採用業務は担当者だけが関わるものではなく、社員全員がより真摯に向き合っていると感じます。
さらに仕事に加えて、今年の五月から始まったのが、週に一度、火曜日19時~21時、会社の会議室を教室に、色々な理由で塾に通えない地域の小学生を対象とした無料塾、「練馬つくし塾」です。わたしは同僚の中村宏伎さんと一緒に、ここでボランティア講師をしています。

大学時代、教育格差の講義を受けました。一度生じてしまった教育の格差は、大人になってからの経済の格差に繋がりがちで、親から子に代が替わったとしても、格差は再生産されてしまい、容易には埋まらない・・・。格差の再生産を無くすための取り組みとして「子ども食堂」という場が役に立つことがあるのではないかという講義でした。その時から子ども食堂にずっと興味を持っていました。
ある日、渋谷で行われる新卒採用のイベントに向かうため、内田社長と一緒に、電車移動している時のことです。ラッシュ明けのがらんとした車内で、隣に座っていた社長と、ふとしたことから、「子ども食堂」の話になりました。社長は地域貢献の一環として、以前から子ども食堂を運営してみたかったそうでしたが、場所や資金などハードルが高くて、難しく思っているとのことでした。そこで、子どものための無料の食堂は無理でも、無料の塾なら可能性があるのではないか、という話になったのです。たちまち身をのりだす社長の元、実現には時間はかかりませんでした。わたしは学生の頃に家庭教師をやっていて、中村さんは塾講師の経験もあったので、人材の問題はありませんでした。
五月のスタート時には生徒は一人、講師が二人という、「手厚すぎる」体制でしたが、今では生徒は三人から四人ほど。ほぼ個別授業で、勉強のやり方からはじまって、学校の授業のおさらいや宿題などを教えています。
不動産会社に入って、子どもたちに勉強を教えることになるなんて、思ってもいませんでした。これからまた何年か経ったとき、自分が、もっと思いもよらないことに従事しているかもしれない。そんなことも思ったりしています。
それでも、わたしはウチダハウスに籍を置いているような気が、今はしています。
ピタットハウス練馬駅前店 主任 尾崎
ピタットハウス練馬駅店スタッフ、採用担当、そして「つくし塾講師」
マルチな活躍をする尾崎
- 宅地建物取引士 宅地建物取引士(宅建士)は、宅地や建物の売買や賃貸の取引を専門とする国家資格者です。不動産取引の専門家として、購入者などの利益の保護や円滑な取引を図る役割を担っています。
- 賃貸不動産経営管理士 賃貸不動産経営管理士(ちんたいふどうさんけいえいかんりし)は、賃貸不動産管理に必要な専門的な知識・技能・倫理観を以って、賃貸管理業務全般にわたる、管理の適正化・健全化に寄与することを目的とする資格制度であり、賃貸住宅の管理業務等の適正化に関する法律において、賃貸住宅管理業者の営業所又は事務所における業務に関し法(法12条1項)に規定する事務を行うのに必要な知識及び能力を有する者とされている(法第12条4項、規則第14条1項1号)。(出典:wikipedia)