ウチダハウス社員インタビュー
小学一年生と二歳の子どもを育てながら、ウチダハウスで働くことが今の私の生活です。
朝起きてまず、自分の支度を手早く済ませます。それから子どもたちを起こして朝ご飯を食べさせます。下の子は共働きの夫が自転車で保育園へ。上の子は私と一緒に徒歩で通学しています。上の子を学校へ送り届けたあとは最寄り駅から電車で通勤しています。出社は9時少し前になります。
私のウチダハウスでの業務は、集金管理している物件において、オーナー様の代わりに入居者様から家賃等を一旦預かり、月に一度収支報告書を作成し送金する仕事です。
一日の業務を終えて、退社は定時の18時です。子どもを迎えに行くことを考えると、残業はできません。上の子は学校を終えて学童保育で待機しているので、そこまで迎えに行きます。続いて下の子を迎えに行きます。自転車の前と後ろに二人の子どもを乗せて家路につきます。上の子は大分重たくなってきたので、電動アシスト自転車さまさまです。子育てが私の暮らしの基調です。子どもをおろそかにしないとできないような仕事は望んでいません。
今から6年前、もろもろの事情で前職を辞した私は、子育てに負担がかからない新しい職場を探していました。条件としては、正社員での雇用、通勤時間30分以内、定時の帰宅、日曜祝日の固定休、シフト制・・・などです。条件に見合う会社は多くありません。そんな中、ウチダハウスが話を聞いてくれました。会社の未来も鑑みて、私のような立場の女性を受け入れるため、社長を筆頭に、社内の皆で話し合って体制を整えてくれたそうです。
私には子育てという事情があります。社内の皆さんにもいろいろな事情があることでしょう。お互いがさりげなくそういったことに気遣いながら、なるべく不平等がないような職場を作りたい。ここではそんな思いを感じます。ある時、子どもが熱を出してしまい、早退しなくてはいけなくなりました。申し訳ない気持ちを口にしたところ、周囲の人たちから「ごめんなさいなんていわなくていいから」、そんな言葉がかけられたのです。私は何度か転職を経験していますが、それは以前働いていた会社では聞くことのない言葉でした。
入社面接のとき、社長から、社員心得について教えていただきました。ウチダハウスの一員として、社員心得を胸に留めて仕事をするのはもちろんのことですが、仕事を離れた子育てのときも、私の頭に浮かぶ一文があります。それが、「大切な人に見られても恥ずかしくない行動をとる」です。この言葉を子どもたちにもわかってもらいたい。そのために、まずは自分が手本になって、“大切な人に見られても恥ずかしくない行動”をとらなくていけないのですが、毎日慌てたり叱ったりしているうちに、忘れてしまって、反省ばかりです。
「わたしの働いている会社で、こんな言葉があってね・・・」
子供たちに面と向かって言ったりもします。
私のまじめな表情に、なんとなくうなずいたりはしてくれても、まだまだわかってくれないだろうなと思います。
そんなときに、会社のレクリエーションでバーベキューが実施されることになりました。
家族を招いても良かったので、子どもたちと一緒に参加しました。おいしいお肉のあと、私は河原で皆さんが子どもと遊んでくれているのを見ながら、子どもたちが、「お母さんは昼間、この人たちと一緒に働いているんだ」とか、「お母さんはこの人たちと、あの言葉を大事にしてやっているんだ」そんな想像を、なんとなくでもしてくれていたらなあ、そんなふうにも思ったりします。
でも、それも、まだすこし先のことかもしれません。
業務部所属 森奈緒
2児の母。
彼女の入社をきっかけに、
ウチダハウスは、育児と正社員の両立を模索し始めた。