Interview

ウチダハウス社員インタビュー

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2025年入社 ピタットハウス練馬駅前店 三浦

「友達を助けたい」がはじまりだった

昔から、誰かの助けになったり、悩みを聞いて相談事に乗ったりするのが好きでした。

以前、日本語の不得意なナイジェリア出身の友人が部屋を借りたいというので、通訳として部屋探しを手伝ったときのことです。高校時代に一年間、ニュージーランドへ留学していたこともあり、通訳はお手のものだと思っていました。ところが、不動産屋さんの話に出てくる「仲介」だとか、「審査」といった言葉を、友人に上手く伝えることができなかったんです。そのころはまだ実家暮らしで、部屋を借りた経験もありませんでした。それもあって全く要領を得ず、せっかく自分を頼ってきた友人の役に立つことができませんでした。結果、自己嫌悪に陥ったことを覚えています。

父はウガンダから日本に来ました。ちょうど今の私と同じ25歳の頃だったそうです。

母は日本人ですが、私が小さい頃から、家庭内では英語が話されていました。小学校の担任の先生に勧められたことをきっかけに、大人になったら国連で働きたい、そんな夢を見る子供でした。高校生のころまではそんな夢を持っていたのですが、卒業の頃になると、それが大人を喜ばせるための優等生的な未来図だったことに気がつきました。そして、それに気づくと同時に、大学受験にも失敗してしまったのです。

卒業祝いの「感動」ムードの中、私はひとり、急に未来が見えなくなった気がして、頭を抱えていました。

浪人生活に入ると、「私はいったい何をしたいのか」「私はいったい何者なのか」、そんな問いを抱えながら、レストランチェーンのサイゼリアでアルバイトをはじめました。そこで接客を経験して、私はもともと、人とのコミュニケーションが好きだったことを再認識します。レストランで同じものを食べるにしても、店員さんと何のコミュニケーションもなく、ただ出された料理を食べるのと「ありがとうございます」と迎え入れられ、温かみのあるコミュニケーションと共に食事を楽しむのとでは、美味しさも気分も違います。それは価格には表せないけれど、お客さんに「また来たい」と思わせるような力がある。そんな気づきがありました。

学びと経験がつながる実感

自分のルーツはアフリカにあります。アルバイトをしながら、アフリカ日本協議会というNGOでインターンもやっていました。アフリカンキッズクラブという団体でキャンプの手伝いや、アフリカ系の女の子のヘアメイクについての勉強会を開催したり、イベントのMCなどをやらせていただいていました。

そんな三年間の浪人期を経て、大学へ進学しました。経営学部のホスピタリティ・マネジメント学科で大学生活をスタートすることとなりました。とはいえ、決して積極的な選択ではなかったのです。入学当初はその履修内容にあまりピンときていませんでした。ですが学びを深めるにつれて、浪人時代にいろいろな人とのコミュニケーションを通して得たもの、楽しいと感じたことが、この学問とリンクしていくのを実感しました。

自分の想いをぶつけられる場所を探して

それでも在学中は、将来のことは漠然としたままでした。

就活でも業種を絞ることができず、まずはレストランのアルバイト経験を参考に、食品業界大手のカット野菜を取り扱う会社の面接を受けました。ところがそこで、これまで学んだ理論を片意地はって並びたててしまい、結果として支離滅裂になってしまいました。自分でも失敗したと思ったとおり、採用も見送られてしまいました。

「もっと自分の思ったことを素直にぶつけられるような会社を探そう」と思い直して、いろいろな企業が参加する就職イベントに足を運びました。
そこで、ウチダハウスの会社説明を聞く機会があったのです。

不動産業については、先入観で売上優先のブラックなイメージを抱いていました。
ですから、ウチダハウスの「売上をあげることが仕事ではない」という社員心得に、衝撃を覚えました。

そのとき、かつてナイジェリアの友人と部屋探しをしたときの、あの苦い記憶が蘇りました。会社の理念に惹かれ、ここではこれまで自分が学んできたホスピタリティも発揮できる。さらにあのとき、友人を助けられなかった忸怩たる思いの雪辱も果たせる。ここで、これまでの人生のさまざまな経験がリンクしてゆく感覚がありました。

困っている人をバックアップできるように

現在は、5月までの研修期間が終わって、ピタットハウスで先輩社員に見てもらいながら、仕事を覚えているところです。実際のお部屋に行って、先輩がお客様の役になり、「インターネットは無料ですか?」とか「地震対策はどうなっていますか?」などの質問を投げかけてもらって答えたり、要望をうかがったりするロールプレイング方式で勉強しています。

「売上を上げることが仕事ではない」という心得が私の入社のきっかけでしたが、今は「社員一人一人が自立する」がより胸に響いています。ゆくゆくは、お部屋探しの仲介から、お部屋のメンテナンスにいたるまで身に着けて、不動産のことはなんでもできるようになってゆきたいです。

外国の人たちが日本で困ることは、仕事と住まいについてだそうです。私が英語で仲介できる能力を磨いて、将来は、そんな皆さんのバックアップをできるように、努力したいと思います。
あのころの私と同じように、今も就活で悩む人たちがいるでしょう。いろいろなアドバイスも大事ですが、もしもあまり周囲の言葉に惑わされてしまうなら、すこし離れることもいいのではと思います。助言の中には、本人の資質や希望とは関係なく、とにかく「就職をさせる」ことが目的の言葉もあったりするのです。迷いも悩みも当然と思って、これまでやってきたことに立ち返ってみるのもよいかもしれません。

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ピタットハウス練馬駅前店 三浦

2025年に入社したばかりの新入社員。
休日には図書館に行って本を衝動借りする。

保有資格
  • 実用フランス語技能検定3級 仏検は、フランス語の実用能力を客観的に測る日本独自の検定試験です。3級では、フランス語の文構成についての基本的な学習を一通り終了し、簡単な日常表現を理解し、読み、聞き、話し、書くことを求められます。(出典:公益財団法人フランス語教育振興協会)
  • 実用英語技能検定1級 幅広い世代が受験する国内最大級の英語検定試験。1級では英語の知識のみならず、相手に伝える発信力や対応力も求められます。(出典:公益財団法人 日本英語検定協会)
  • 日本漢字能力検定2級 漢検は、漢字の意味を理解し、文章の中で正しく使う能力を様々な視点で測ります。2級では、すべての常用漢字を理解し、文章の中で適切に使えることを求められます。(出典:日本漢字能力検定)